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遅いことは牛でもする

『仕事に対する心構え』の話です。

以前に「仕事ができる人はミスが少ない」という話をしたかも知れませんが、仕事ができる人は間違いが少ないということに加えて、もう一つ仕事ができる人が兼ね備えている特徴があります。それは仕事の処理速度です。仕事のできる人は、要領良く、しかもスピーディーに仕事をこなします。仕事に的確な優先順位を付け、上手に人の配置や段取りを行い、事前準備を周到に行い、加えて決断力・行動力・実行力がある等々、仕事を迅速に処理するための能力に長けています。

仮にミスを少なくするために慎重で、丁寧な仕事をしたとしても、時間がかかり過ぎては、値打ち半減、あるいは無駄になってしまうことさえあります。仕事には正確性(Strictness)と同時に迅速性(Swiftness)も求められるのです。この両方を満足してこそ、本当の意味での良い仕事と言えます。

昔の人はのろまなでぐずぐずしている人を見て「遅いことは牛でもする。」とよく言ったものです。誰でも慣れない最初のうちはミスも多く、てきぱきと仕事をこなすことができません。しかし、「ミスなく、スピーディーに仕事をこなす。」ということを常に意識しながら仕事に取り組めば、きっとあなたも「遅い牛」から「仕事ができる人」に変身できるはずです。

以前覚えた英語の文言に「Tomorrow’s Answers Today !」という言葉があります。意味は「嫌なことでも明日に先延ばしにせず、今すぐやる」です。決して「Today’s Answers Tomorrow」とならないようにしましょう。誰でも与えられた課題や問題解決を後回しにしたいという心理が働きますが、一昔前に流行ったどこかの市役所の「すぐやる課」と同じ精神で、困ったことが発生すれば何に対しても即座に対応し、問題を解決することを皆さんも心がけてみてはどうでしょうか。それが仕事ができる人への第一歩かも知れません。

ミス・誤記と言えば、港名が混同して使用されていることが少なからずあります。皆さんはよく知っているかもしれませんが、「正式名称」の港名と「俗称」で呼ばれる港名の2種類の名前を持つ港が多々あります。港名と思っていた名称が実はターミナルの名前であったり港区の名前だったりするのです。例えば「袖ヶ浦」は正式な港名ではありません。袖ヶ浦の正式な港名は「千葉港」であり、袖ヶ浦はターミナル名です。同様に泉北は「阪神港の堺泉北区」であり、知多は「名古屋港」です。

また意外と知らない人が多いようですが、東京ガスの扇島ターミナルと東京電力の東扇島ターミナルは同じ埋立地にあり、目と鼻の先の位置関係ですが、扇島は京浜港横浜区であり、東扇島は京浜港川崎区と港区が異なり、所属する市も扇島は横浜市であり、東扇島は川崎市になるのです。

四日市港の川越に入港した場合、仕向港が四日市港と言っても具体的にどのバースかわかりません。従って書類には四日市(川越)と記載し、口頭では川越と言っています。このように港名を公式書類に記入するときはどのように記述するか細心の注意が必要です。単純に袖ヶ浦、泉北、知多、扇島、東扇島と書いてはいけません。正式な港名を書いて下さい。あやふやな場合は千葉(袖ヶ浦)、阪神(泉北)、名古屋(知多)、四日市(川越)、京浜(扇島)、京浜(東扇島)と両方の名前を書いておけば無難でしょう。

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