漂流する超大型タンカーの救出記録 12月13日(金)16:50〜NHKニュースシブ5時で放送

乗船時の荷物って何を持っていく?

藤井 迪生藤井 迪生

今回は船に送付する「送付荷物」の中身を紹介したいと思います。(前回は、「乗船手荷物」について紹介しています。)

※本記事で紹介しているのは外航貨物船の航海士のものです。機関士、内航船、客船などは少し違うと思います。ご注意ください。

「送付荷物」の中身

仕事で使うもの

  • 夏制服(職位に応じて1〜2着)
  • 冬制服(1着)
  • 制帽
  • 夏・冬船内標準服(各2セット/乗船手荷物分を含む)
  • つなぎ(2着)
  • 軍手(1ダース)
  • 革手(洗濯可能なもの:3セット)
  • 下着(5日分)
  • 防寒下着上下(航路により1〜2セット)
  • ミニ懐中電灯(航海当直時に使用)
  • 運動靴
  • 乗船ノート(参考書)
  • スケジュール帳

参考書は好き好きです。私が勤めていた会社は、船内にもある程度の参考書はありましたが、使い慣れたものの方が良ければ持参するのも良いでしょう。乗船ノートは、勉強したこと、経験したこと、先輩から教えてもらったコツなどを書き留めたものです。経験が増えていけば、徐々に自分専用の参考書になっていきます。私は途中から電子化しましたが、紙のノート(または手帳)でも良いと思います。

船内生活で使うもの

  • バスタオル(2枚)
  • ハンドタオル(3枚)
  • 体を洗うタオル(1枚)
  • ジャージ(寝巻き兼用)
  • ドライヤー・ブラシ・ヒゲ剃り・爪切りなど
  • 充電器各種
  • 常備薬
  • 目覚まし時計
  • 夏・冬私服(各1セット)
  • サンダル

私が乗っていた船の場合、どんなに忙しくても4日に1回くらいは洗濯できていたので、着替えは5日分くらいで十分でした。防寒下着(上下)はヒートテックで良いと思いますが、陸上勤務の時の先輩方にプレゼントしてもらった上質なゴルフ用のものを使っていました。特に冬季の自動車船の荷役に威力を発揮します。

髪の毛が長い人はドライヤーやブラシが必要かもしれません。私は髪の毛は常に短くしていたので不要でした。

無くても困らないが、荷物に入れていたもの

  • 保温マグカップ(航海当直用)
  • レインコート
  • 短波ラジオ・アンテナケーブル
  • 予備携帯

私は標準体型よりも小さいので、船にあるレインコートのサイズがしっくりこず、自分で買った登山用レインコートを使っていました。また、もともとラジオが好きだったこともあり、日本の情報を仕入れられる短波ラジオは必需品でした。今は船上インターネットが普及しているでしょうから必要ないのかもしれません。また、携帯電話も無くても困りませんが、上陸中にスリにあったこともあるので、念のため。

荷物は100L程度の特大スーツケースへ

これらの荷物は100L超の特大スーツケースに詰め込みます。ダンボールでも構いませんが、船内の荷物置き場から居室まで運ぶ時に車輪があった方が楽ですし、外地下船となった時もスーツケースの方が便利だと個人的には思います。

その他の荷物

  • シャンプー(ボトル1本、詰め替え1個)
  • ボディーソープ(ボトル1本、詰め替え1個)
  • ハンドソープ(1個)
  • 洗顔フォーム(1個)
  • 歯ブラシ(4本)
  • 歯磨き粉(2本)
  • 洗剤(2箱)
  • 襟の汚れ取り(1本)
  • 綿棒(1ボトル)
  • 保湿クリーム(1本)

こちらは日用品です。シャンプー等は日本のものが良かったので、乗船前に近所のドラッグストアで購入してダンボールに詰めて送っていました。「面倒だ!」という方は船食に頼む方法もあります。(銘柄まで指定できるところもあるので便利です。)
船食には嗜好品(免税のビールなど)の注文もしておくと良いでしょう。

また、船内は乾燥しますので、保湿クリームを持って行っていました。

あなたの乗船荷物は?時代によって違うのかも…

いかがだったでしょうか?
実は、乗船荷物は時代とともに少しずつ変わっているように思います。例えば、紹介したPDAや短波ラジオは今となっては不要になっているのではないでしょうか?あるいは、先輩方の時代の乗船荷物は全く違うものだったのかもしれません。時代とともに乗船荷物がどのように変化していったのか、個人的には気になるところです。初乗船を終えて、こんな物も必要だった等のコメントもお待ちしています。

それでは、初乗船の皆さん、ご安航を祈る! いってらっしゃい。

7 COMMENTS

アバター S.I. KUROSAWA

久しぶりに長期乗船(航海検船ですが…)するので手荷物を準備していたところ、この記事に辿り着きました。大変参考になりました。
健康保険証のコピーや爪切り、機関室にも入るので、
耳栓やヘルメット インナー キャップも併せて持参します。

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藤井 迪生 藤井 迪生

ありがとうございます!
確かに、健康保険証や爪切りも持っていっていました。(本文中に追記させて頂きました)
ご安航をお祈りします。

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アバター M.TAKAHASHI

ここ数年、5隻連続で外地乗船、つまり三国間の船でした。実質的に送付荷物というものはなく、手荷物だけですませなくてはならず、内地でLNG船に乗船する者がうらやましく思えたときもありました。手荷物ではかさばりそうなもの(靴やサンダルなど)、液体などの重量がかさむものは前任者に寄港地であらかじめ立替で購入しておいてもらうなどの工夫をしました。(前任は迷惑だったかも)

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藤井 迪生 藤井 迪生

5隻連続の三国間は辛い… 確かに、外地乗船の場合、前任の方に頼む必要も出てきそうですね。コメントありがとうございます!

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アバター 匿名

三国間つながりですが、日本の文房具類を使い慣れていると本船上のこれらの質が驚くほど悪いと感じます。当たり前ですが基本的に日本に寄港しない船ですから日本製の文房具類は皆無、さらになるべく備品にお金をかけないようにしているので質はよくありません。
例:シャープペンシルの芯がすぐ折れる、ホチキスの針が紙を通らない、消しゴムなのに鉛筆の文字が全然消せない、スティックのりがちっともくっつかない、セロテープがうまく切れない、ポストイットが全然くっつかないか、ビニルテープ並みに強力な接着力・・・Etc
小生はこれらをふまえ、日々の事務作業等にイラつかないように乗船前に100円ショップ等で最低でも、針も含めホチキス一式、15㎝くらいの定規、プラスチック消しゴムの特大サイズ(数個)を買って乗船していました。今はECDISの出現で紙海図を使う機会が減っている(または無い)ので消しゴムは持っていきませんが、船によっては自分で井上式三角定規を買って持って行ったことがあります。他の航海士(欧州人)たちはこの三角定規を不思議そうに見てました(笑)。

乗船時に何を持っていくかという意味では少々特殊な事例でしたが、こういうこともあります。

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藤井 迪生 藤井 迪生

確かに、文房具は小さなものですが一番使う道具でもあるので、使い勝手が悪いとストレスが溜まりますよね。そのお気持ち、よく分かります。私はこだわりが強かったので、船用品が日本で調達されるものでも、自分のものは自分で買っていました。さすがに井上式三角定規は買いませんでしたが、My定規に憧れた時期はありました笑

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アバター S.I. KUROSAWA

担当船に訪船するとフィリピン人の乗組員やベトナム人の乗組員から“日本製の文房具を調達してほしい”と、依頼されることが稀にありますね。たしかに日本製は、中国製などに比べて値段が高いのですが、乗組員達が日常的に使用する船用品であることに間違いは無いので、できる限り手配してあげたい。
文房具が使いづらいという小さなイライラが積み重なることにより、ストレスを生み出すおそれがあります。彼らのストレスをマネジメントして、ケアしてあげることも工務監督の責務であるかもしれませんね。

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