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船乗り人生を振り返るために残しておけば良いもの

私事ながら遠い昔の記憶をたどり、『長い船員生活を振り返って今思うこと』について少しお話します。

船員生活も30年以上やっていると、訪れた国の数もかなりなものになります。船乗り人生を間もなく終わろうとする私ですが、若い頃からの船員生活を思い出しながら、世界地図で訪れた国を数えてみると、その数42カ国になります。

国名を挙げると、以下の通りにずらりと並びます。船員の醍醐味とも言える世界有数の港町への訪問、船乗りになっていなければ訪れることのない無名の国々、あるいは訪れたというだけで一歩も上陸していない国もたくさんあります。しかし、世界に200カ国ぐらいの国があるのですから、私自身は、まだ世界中の2割程度の国しか訪れたことがないということです。今後、機会があれば、まだ訪れたことのない国々を海外旅行で巡って見たいものです。

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東南アジア及び極東中国、韓国、台湾、ロシア、インドネシア、ベトナム、マレーシア、シンガポール、インド、スリランカ、パキスタン
オセアニアオーストラリア
中近東オマーン、UAE、サウジアラビア、カタール、イラン、クウェート、エジプト
ヨーロッパイタリア、オランダ、ベルギー、ドイツ、イギリス
アフリカナイジェリア
北米アメリカ合衆国、カナダ、メキシコ
中米及びカリブ海バハマ、ドミニカ、ハイチ、ジャマイカ、バルバドス、セントビンセント、セントルシア、プエルトルコ、パナマ、ベネズエラ、エクアドル、エルサルバドル、コスタリカ、ニカラグア

もっと正確な記録を克明に残していれば、世界各国の港でのぼんやりした記憶も鮮明に蘇ってくるかも知れません。それに何よりも自分の生きてきた歴史を書き記しておくには、正確な記録が必要です。ですから皆さんも今からでも自分の船員としての歴史を書き記すために色々な記録を保管しておいてはいかがでしょうか?特に最近は携帯やパソコンという便利な道具があるので、写真を含めて小まめに自分の歴史を記録することができます。

残しておくべきものと言えば、給与明細もそうかも知れません。例の「年金未納問題」で年金支払い証明として大昔の給与明細が必要になった人もたくさんいました。自分の会社員としての給与額の変遷は自分の歴史でもあるはずです。ですから、給与明細もダンボール1箱もあれば一生分の給与明細が保管できるはずなので、皆さんも捨てずに保管しておいてはどうでしょうか?そういう私はすでにほとんどの給与明細を廃棄してしまっていますが、残していれば、給与明細を見て懐かしい思い出が蘇って来たはずと後悔しています。

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