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事故報告書の内容を理解するAI!事故報告書検索ツール

事故原因やヒヤリハットの内容から、類似する海難事故をAIが調べて出力する事故報告書検索ツール を公開しました。

調べたい事故原因やヒヤリハットを文章で入力すると、それと似た過去の事故が出力されるので、例えばニアミスやヒヤリハットがどのような事故に発展する可能性があったのかを過去の事故報告書をもとに推定したい時に利用できます。

検索できるのは2023年6月の時点で運輸安全委員会が公表した14,875件の事故報告書です。
検索できるのは2023年12月1日の時点で運輸安全委員会が公表した15,334件の事故報告書です。

一般社団法人日本船長協会の月報「Captain」では、このツールにも利用している生成AIやベクトル検索技術を海事分野における利用例を示しながら紹介・解説しています。
第477号(2023年10月号・11月号) :基礎編
第478号(2023年12月号・2024年1月号) :応用編

キーワードではなく、入力した文章の意味で検索できる

過去の事故報告書を調べる時、条件を指定した上でキーワード検索をかけますが、その方法では係留索、係船索、ライン、ブレストなど、似たような意味でも呼び名が異なる場合は異なるキーワードとして認識されるため、報告書の中から目当てのものを見つけ出すには意外と手間がかかります。

このツールでは入力された文書の意味をAIが読み取って、似た意味が含まれている過去の事故を検索する方法を採用しています。「言葉」ではなく「意味」を認識するため、質問時の入力は日本語でも、英語でも可能です。(ただし、結果は日本語で表示されます)

利用方法

https://accident-db-1.fune-gaku.comにアクセスします。
検索したい原因やヒヤリハットの内容を検索フィールドに入力し、検索をクリックします。
AIが類似すると判定した上位3件の事故報告書の事故の名称、種類、概要、原因が表示されます。
他の内容で検索したい場合はSTEP.2の手順で再入力すれば、検索結果に追記されます。
「検索結果を保存」をクリックすると、テキストファイルでダウンロードできます。
「履歴を消去」をクリックすると、検索履歴が消去されます。

自社の所有する事故報告書データを利用する場合

Pythonとモジュールのインストールが必要なので初期セットアップに少し手間がかかりますが、ご利用のPCのローカル環境でも利用が可能です。自社の所有する事故報告書のデータで検索したい場合はお問い合わせいただければ、プログラムのソースコードのリンクとセットアップ手順をご案内いたします。必要に応じてサポートすることも可能です。

このツールが安全運航に少しでもお役に立てば幸いです。

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