「推測位置」と「推定位置」
推測位置と推定位置の違いを学校や練習船で習ったはずですが、忘れている人のために復習しましょう。推測位置は英語で「Dead Reckoning Position (DRP)」 、推定位置は「Estimated Position(EP)」です。「推測位置」は起程点より針路と航程により求めた位置ですが、さらに推測位置に加えて風圧・流圧等の外乱の影響を考慮して求めた位置を「推定位置」と呼びます。推測位置よりもさらに真の船位に近付けたものが推定位置と言えます。
「連成計」と「圧力計」と「真空計」
同じ圧力を示す表示計でも計測範囲(目盛の範囲)によって名称が異なります。正圧と負圧を連続して表示しているのが連成計(Compound Gauge)、正圧のみを表示しているのが圧力計(Pressure Gauge)、負圧のみ表示しているのが真空計(Vacuum Gauge)です。使用場所、表示目的によって使用すべき表示計を使い分けています。また、多くの表示計にはブルドン管(Bourdon Tube)が使用されています。
「警告信号」と「注意喚起信号」
どちらも海上衝突予防法に規定されている信号ですが、違いを覚えていますか?学校で必ず習ったはずですが、忘れてしまっている航海士も多いかも知れません。警告信号は第34条に規定されており、注意喚起信号は第36条で規定されています。その違いをまとめると以下の通りとなります。
信号方法
- 警告信号:(直ちに急速に)汽笛による短音5回以上または発光による閃光5回以上
- 注意喚起信号:他の信号と誤認されない方法での発光または音響信号、又は他船を眩惑させない方法による(危険が存在する方向への)深照灯の照射
視界
- 警告信号:互いに視野の内にあること
- 注意喚起信号:視野、航泊のいかんに問わず
状況
- 警告信号:他船の意図・動作が理解できない、他船が避航動作をなかなかとらない等
- 注意喚起信号: 他の船の注意を喚起するために必要があると認める場合
「アルジェリア」と「ナイジェリア」
二ヶ国ともアフリカの国ですが、その国名の由来は両者まったく関係はありません。アルジェリアは地中海に面した北アフリカの国でアラブ諸国の一員で、ナイジェリアは西アフリカに位置するイギリス連邦の一員です。二ヶ国に共通することは大統領制で、イスラム教信者が多く、石油やLNGを大量に産出していることです。
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