まさかゴルフで海洋環境破壊なんて思っていませんでした

個人的な趣味にしている人も多い『ゴルフ』や『麻雀』の話です。

船も陸上も「環境問題」「海洋汚染」という言葉を聞くと過剰なぐらい敏感に反応します。今からする話は油による海洋汚染やCO2による環境破壊とは少し違いますが、ある意味、私達船員が自らの手で行う「海洋環境破壊」の話です。

ずいぶん前ですが、ゴルフボールが海を汚すと話題になりました。30年ぐらい前までは、ゴルフ好きの船員達は港で安いロストボールを何千個と大量に買い込み(大きなドンゴロスの袋に入っており、値段は確か1個10円ぐらいでした)、航海中に海に向かって打ちっぱなしの練習をするのが流行りました。30年前にプラスチック類の海洋投棄禁止を法律で明確に規定していなかったのかも知れません。

しかし、規則に定められていなくても、洋上でのゴルフボールの打ちっぱなしが禁止された理由は、マグロ等の大型魚が餌と間違ってゴルフボールを食べてしまい、その結果多くの魚が死に至るからです。人間の道楽のために海の貴重な資源である魚達を殺してはいけません。ですから、今では海へ向かっての打ちっぱなしは過去の話となりました。皆さんの中でゴルフ好きの人がいたら悔しいでしょうが素振りで我慢して下さい。あるいは最近、流行りの体感テレビゲームでゴルフを楽しんで下さい。

ちなみに、「ドンゴロス」という言葉を最近はあまり使わなくなったのではないでしょうか、麻袋のことです。英語で麻袋を「Dungarees」と言いますが、それを和製英語でドンゴロスと言っているのです。Dungareesの正確な発音は「ダンガリーズ」で、「ドンゴロス」ではありません。私が学生の頃は若者がドンゴロスの袋やカバンを持って街を歩くことがファッションだった時代もありましたが、今では見かけることはありません。

ゴルフ以外にも船上で楽しむことができる趣味は色々あります。昔は船内で麻雀が盛んに行われていました。船内の退屈な日々の中で麻雀はとても貴重な娯楽でした。大時化で並べた麻雀パイが崩れるほど揺れていても、水で麻雀パイを濡らして滑らないようにして、足で踏ん張りながら椅子に座って、片手で雀卓を持ちながら麻雀をしたものです。ある船では参加者全員が点数(成績)を毎日付けているノートが紛失して、大騒ぎになったこともありました。

恐らく大負けしている乗組員が処分したのでしょう。同様の麻雀成績記録ノートの紛失事件は多くの船で発生していました。大昔は陸上勤務時代でも会社帰りに麻雀に熱中する人がたくさんいました。しかし、あれだけ流行った麻雀も現在は船内でも本社勤務でもほとんどやらなくなってしまいました。

一方、ゴルフは今でも好きな人は黙々と船上で素振りの練習をしたり、海外の港に着いたらゴルフ場へでかけて行き楽しむ人がいます。外地のゴルフ場はどこでも日本とは比べ物にならないほど格安の料金で利用できます。陸上勤務でも社内ゴルフコンペが時折開催されたりして、親睦の場として利用されています。勿論、年老いてからは健康のために最良のスポーツ・運動です。お金がかかること以外は良いこと尽くめのゴルフです。皆さんもゴルフを趣味にしてみてはどうですか、といいながら私はゴルフをやりませんが・・・。

参考
廃棄物その他の物の投棄による海洋汚染の防止に関する条約
ロンドン条約及びロンドン議定書 | 外務省 (外部リンク)

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