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五分咲きよもやま話(その7)

“日本航海士会”
もう何年も前のことになってしまいましたが、日本の外航船に乗り組む航海士の数が激減したことにより「日本航海士会」(Japan Navigating Officers’ Association)が消滅してしまいました。そして日本航海士会に所属していた航海士は皆、船長協会に編入、組み入れられました。今でも存続する船会社内の航海士会とは意味合いが異なり、日本航海士会は公的に認められた団体でした。

会長は大手海運会社の航海士が持ち回りで担当し、定期的に運航部会や労務部会等の部会も開かれ、各船会社の航海士代表が出席して親交を深めることができたものです。また、海事関係の産官学の偉い方々が参加するような公の会合の席で、航海士の立場から意見や要望を発信し、航海士の地位向上に寄与することができたのです。また、若い航海士は知らないでしょうが、意外にも世界港間距離図表(World-Wide Distance Chart)を作成、発行したのが日本航海士会なのです。

日本航海士会は海員組合と違って強制加入ではないので、ときどき日本航海士会に入会していない人もいましたが、大多数の航海士が加入していました。当時は納める会費が給料からの天引きではなかったため、会費の支払いを何年も滞納して未納金が5万円以上となっていた人もいました。私も航海学会の会費を何年か未払いで滞納し、除名処分となりそうになったことがあります。自動的に除名処分になれば良いと思いましたが、よくよく考えれば会費未払いは社会人として恥ずかしい行為です。会を辞めるのならば、会費を全額納めてから堂々と辞めるべきです。

“バルブ”
一般的に貨物ライン等で使用される大型のバルブにはフランジ型(Flange Type)と溶接型(Butt Weld Type)の2種類があります。小型のバルブではさらにねじ込型(Screw Type)のタイプもありますが、大型バルブの多くがフランジ型です。Butt Weldとは日本語では「突合せ溶接」です。バルブをパイプに取り付けるためにフランジで接続するのではなく、直接パイプに溶接して取り付けているものをButt Weldタイプと言います。フランジ型と溶接型でそれぞれ長所短所があるのでしょうが、やはり整備・修理時に取り外してワークショップまで持って行くことができるフランジ型の方が取扱いやすいのではないでしょうか。

バルブからの漏洩トラブルがときどき発生しますが、漏れる箇所の多くがグランド部又はボンネット部からの漏洩です。それぞれパッキンやガスケットが挿入されていますが、これらの劣化による漏洩がしばしば発生するのです。バルブの他の部分の名称も少しは覚えておきましょう。弁体(Valve Disc)、シート(Valve Seat)、シートリング(Seat Ring)、ステム(Stem)と言ってその場所と形状をイメージできますか?

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