スタンプ1個 4,000円って高くない?

乗下船時の手続きである『雇入・雇止』の話です。

船の世界では船員ならではの雇用形態が存在します。陸上であれば、一度、会社に就職して雇用契約を結べば、会社を退職するまで同じ雇用契約が継続維持されます。本社所属の船員は陸上社員と同様に会社と雇用契約を結んでいますが、外国人船員のように船会社と直接に雇用契約を結んでいない船員もいます。そのため、船員は船ごとに雇用契約を結ぶ必要があるのです。

従って、船員法に基づいて船員が日本籍船に乗り組むときには、雇入手続きを行い、下船するときには雇止手続きを行います。以前は、この雇入・雇止続きは公認制でしたが、2005年4月より届出制に変更となりました。しかし、収入印紙で収めていた公認手数料が不要となった程度で、運輸局で船員手帳にスタンプを押印してもらう手続きや作業に何ら変わりはありません。

日本籍船では雇入雇止月日が船員手帳に記載されるので、その日が乗船履歴の証明となります。入港が土日祝祭日になった場合は、運輸局が閉まっており船員手帳に届出受理の印を押してもらえませんが、雇止に限り、官庁時間外の場合は船長による船内雇止が認められています。

ではパナマ籍やバハマ籍の船での乗船履歴はどうなるでしょうか? パナマ、バハマ籍船では、下船時に船長が乗船履歴証明書を作成し、会社へ郵送します。そして、会社が領事館へ出向き(あるいは送付?)、その証明書に認証印を押印してもらって、下船者の自宅に送付します。この船籍国政府公認のスタンプ付き書類が船員手帳の代わりの乗船履歴証明書となります。皆さんも外国籍船に乗船した場合、将来のために乗船履歴証明書を自分でしっかり管理して下さい。

船員個人の履歴記録として個人が所有する「船員手帳」があるように船側にも乗組員の履歴記録として「海員名簿」という記録簿を所持しています。乗組員が乗下船する毎に船員手帳と同じ内容を海員名簿にも記録しています。また、パナマ籍船では日本の「海員名簿」に相当するパナマ政府が承認した「Crew Roll」があり、これにパナマ政府の認証印を押してもらって初めて正式な記録となります。

但し、パナマ領事館が近くにある港でしかスタンプを押印してもらえず、利用できる港は限られています。ちなみに日本のパナマ領事館で手続きを行う場合には、1件(スタンプ1個)につき手数料が4,000円もかかります。この手続き費用がパナマ政府の貴重な収入源となっているようです。まさに「坊主丸儲け」です。スタンプ1個4,000円とは少し高すぎると思いますが・・・

印と言えば、誰が発明したのか非常に便利なインク付き印鑑、シャチハタがあります。シャチハタには大きいサイズとひとまわり小さいサイズの印があります。横に並べて押すと全然見栄えが違います。やはり印鑑は大きいほうが威圧感があり、りっぱに見えます。皆さんもできれば大きいサイズの印鑑を使用したほうが良いと思います。

私はあまり信じていませんが、印鑑による運気も馬鹿にできないかも知れません。印鑑には印相というものがあり、こだわる人とおかまいなしの人がいます。一部が欠けている印鑑は縁起が悪いと嫌う人もいます。また、シャチハタにはフルネームのものがあり、名字だけでなく名前が入っています。もちろん特注です。また、シャチハタの押印では正式な書類と認められないケースもあるので注意しましょう。

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