漂流する超大型タンカーの救出記録 12月13日(金)16:50〜NHKニュースシブ5時で放送

船上のガーデニング、デッキにきれいな花を咲かせましょう

船では多種多様のペイントが使用されていますが、その色に着目すると数多くの色のペイントが使用されています。ここではペイントによる『識別塗装』の話をします。

どの船でもバルブハンドルの錆が目立ちます。バルブハンドルを整備するときは、最後の上塗りまでしっかり行いましょう。錆び打ちを終えてから、錆止めペイントを塗ったまま数ヶ月間やりっぱなしにしている船が多々あります。バルブハンドルのカラーリングは船の安全にとってはとても重要です。色分けする第一の理由はバルブの種類を識別し易くするためです。緑は海水、青は清水と決めておけば、銘板で確認する必要もなく、一目瞭然です。

もう一つの理由は船体美化です。バルブが綺麗にカラーリングされているのといないのとでは、検査員や訪船者の印象も全然違います。錆だらけの船では検査員に「この船は機器の調子が悪く、その修理にマンパワーがとられて、甲板上をきれいに維持する時間がとれないのか。」と良からぬ詮索をされたり、果ては乗組員の技量まで疑われかねません。

ですから、船体美化という観点からも甲板上構造物の塗装は非常に重要で、色分け塗装を行うと見た目の美しさも際立ちます。まるでデッキにきれいなお花が咲いているようです。私はペン塗りが大好きです。いつも綺麗な色の花をデッキに咲かせるつもりで、赤や黄色のペイントを塗っています。まさに「船上のガーデニング」です。皆さんもデッキに「錆の花」を咲かせずに「ペイントのきれいな花」を咲かせて下さい。

皆さんも知っているでしょうが、船上の管系には種類識別のための表示色が規則によって定められています。清水:青、海水:緑、燃料油:赤、潤滑油:黄色、蒸気:銀色、圧縮空気:グレー、ビルジ:黒等々。「船員労働安全衛生規則」、いわゆる労安則の規定に基づき告示で定める識別標準に加えJIS規格(F7005)には条数が定められています。

船(管理船会社)によってはゴミ箱を色分けして識別しています。例えば、赤が可燃物、黄色が可燃性プラスチック、緑がビン・缶等の不可燃物、グレーが不燃性プラチチックと色分けし、ゴミの分別を容易にしています。ちなみにゴミ箱は不燃性の材質を使用し、底や側面に開口部がないタイプを使用するようSOLASで定められています。確かに燃えるゴミを入れるゴミ箱が可燃物だとゴミ箱ごと燃えて危険です。

では酸素ボトルやアセチレンボトルの色は何色でしょうか?国際相互承認にかかる容器保安規則により酸素ボトルが黒色で、アセチレンボトルはかっ色となっています。

ちなみに酸素ボトルやアセチレンボトルには安全装置として逆火防止装置(Flash Back Arrester)を装備されています。この逆火防止装置は火を使う機関室のWork Shop側にも設置されていて、文字通り逆火による引火・爆発を防止するものです。ちなみにアセチレンの化学式はC2H2です。

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